少し趣向を変えて、上空から城跡(陣屋跡)を見てみます。国土地理院のサイト「地図・空中写真閲覧サービス」で、日本全国の過去の航空写真を閲覧することができるのです。小泉陣屋本丸付近を何年分かピックアップしてみました。

わかりやすくするために、現在城址の石碑が建って居る場所に赤丸をつけました。今が2020年なので12年前ですが、多少住宅は増えたり建て替えなどあるにしても、今もさほど変わってはいないようです。ではさらにさかのぼります。

さらに20年前、1979年(昭和54年)です。住宅もまだ多くはなく、空き地や森が多く見えます。お庭池北側はまだ分譲されていません。

4年遡って、1975年(昭和50年)です。更地が多く感じられます。木が茂る前の様子がわかります。石碑付近も土地が露出していますね。私の記憶では石碑の西側は資材置き場として使われていたように思います。軽トラックらしきものも見えます。

更に14年前。この頃は片桐中学校があった時代です。中学校の様子が良くわかります。石碑は昭和26年に建てられたので、写っています。この中学に通っていらした方にお聞きしたところ、この石碑の西側にある楕円形のものは泉水(せんすい:庭園に造った池)だそうです。この後宅地分譲する1970年頃(昭和40年代)の様子を知りたかったのですが、あいにく鮮明な航空写真は見つかりませんでした。

これが探した中で一番古いものでした。小泉城址の石碑は建てられる前なので、おおよその見当をつけて赤丸を書き入れました。片桐中学校は昭和23年に建てられた筈なので、この航空写真は中学校が建つ直前ではないかと思われます。前記事に書いた「ゴム工場」と「片桐神社」らしきものが見えます。以下に再掲します。

昭和23年には住宅も殆どなく、ただただ土地が広がっているような感じです。昭和5年当時は柿の木がよく茂っていたらしいので、その後ゴム工場のオーナーがこの地を購入されたのでしょうか。もしかすると小泉城址の変遷(1)で記した顕彰碑にある人物「吉田亀吉氏」と関係があるのかもれません。斑鳩町の図書館へ行けば何かわかるかもしれないので、またそのうちに調べてみます。
最後に、5枚の写真をスライドショーにしたものを掲載します。












