旧・片桐中学校

小泉城址(小泉城跡)の変遷(3)にて航空写真で見た旧片桐中学校のことを知りたい、写真が見たいと思っていたところ、卒業生の方からアルバムをお借りすることができました。1958年(昭和33年)のものです。

1958年旧片桐中学校卒業アルバム

アルバムを開くと最初に目に入るのが、石階段の写真です。
拡大して現在の写真と並べてみます。

1958年(昭和33年)
2020年(令和2年)

第七回卒業生記念植樹の碑
石階段を下から望む

 

アルバム写真で右上の建物手前に写っている四角い柱はこの碑で、「第七回卒業生記念植樹」と彫られています。できるだけ同じ角度で階段を撮影したかったのですが、足場が確保できなかったので、ギリギリ近いアングルで撮っています。石階段は途中に平らな部分があり、下側は16段、上は20段あります。卒業アルバムの写真は20段なので、おそらく組み直しはしていないのではないでしょうか。この下にまだ16段あるのだと思われます。今は山茶花の植え込みがあってちょっと通路が狭くなってしまっていますね。

そして、アルバム写真の左上に写っている避雷針?あるいは旗ポール?らしきものを目印にすると、全体像がわかります。

こちらは同じ角度から現在の様子を撮影するとなると個人宅が入りまくってしまう(というより全体像が見渡せる場所がもはやない)ので、小泉城址(小泉城跡)の変遷(3)で掲載した航空写真を参照。赤丸は城跡石碑の場所です。

1961年(昭和36年)薙刀池・お庭池を含む陣屋本丸付近航空写真(国土地理院サイトより)

石碑の西側には泉水があり、その西側には3つの建物をつなぐ渡り廊下があったようです。卒業生のお方に伺ったところ、その渡り廊下でつながった3つある建物の北側が職員室だったとか。土俵もあったらしいのですが、どのあたりだったのかは写真からは割り出せませんでした。

小泉藩のことを調べる中で、近い歴史である昭和時代も知ることができ、ありがたく思います。土地の様子や建物は時代とともに変わるものですが、こうやって記録が残っているおかげで地域をより深く理解できました。


※写真を流用するにあたり、卒業アルバムの著作権について調べてみたのですが、その学校に帰属、あるいは人物については肖像権が、とされており、掲載されている風景写真については卒業アルバムという特性上、広く出版されているものではないので著作権はどこにも発生しないようでした。学校自体がもう無く(今の片桐中学校とはつながらない)、学校に確認することも不可能なため、人物の顔がはっきりとわからない写真は使用できると考えました。もしも、問題があることにお気付きの場合はお知らせ頂きますようよろしくお願い致します。

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